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~公共交通でゆく~

神宮125社めぐり帖とは

What is The 125 shrines tour book?

内宮(ないくう)外宮(げくう)の二つのお宮以外に、
伊勢の神宮には
125もの宮社(ぐうしゃ)
はるか昔から鎮座(ちんざ)しています。

125社が(しず)まる緑の森へ、
公共交通で出かけてみませんか。

神宮
何ごとのおはしますかはしらねどもかたじけなさに涙こぼるる

平安歌人の西行は伊勢の神宮に参拝し、この歌を詠みました。

「どういう方がいらっしゃるかはわかりませんが、恐れ多く、ありがたい気持ちで一杯になり、涙がこぼれてくるよ」。

神宮の神さびた雰囲気に感動し、静寂の中に凛とした目には見えない、耳にも聞こえない不可思議な力に、深く胸を打たれた気持ちを表したといわれています。その想いは時代を越えて今、神宮に参拝する人々が心に浮かべる想いとつながるものがあるのではないでしょうか。

神宮

「お伊勢さん」と親しみをもって呼ばれる伊勢神宮の正式名称は、単に「神宮」です。神宮は天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお(まつ)りする皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮)と豊受大御神(とようけおおみかみ)をお祀りする豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮)の両正宮(しょうぐう)のほか、14の別宮(べつぐう)、43の摂社(せっしゃ)、24の末社(まっしゃ)、42の所管社(しょかんしゃ)があり、合計125もの(やしろ)とそご祭神141座からなる宮社の集合体です。その一つひとつのお社には土や風、そして水をはじめとする多くの自然力が神様として祀られ、人の思想を超越した自然の神秘のなかに存在しています。そんな125の宮社それぞれに漂う、清浄であり素でもある杜に佇むと、感性に呼応した、心を響かせる神々との出会いがあるはず… 。伊勢の神宮は、二千年の昔から変わらず私たちを見守ってくれています。神との対話を通して、新たな自分と出会ってみませんか。公共交通を利用して、それぞれの宮社に参拝してみてください。

正宮
天照大御神を祀る皇大神宮(内宮)と、豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)のことです。
別宮
正宮の「わけみや」の意味で、正宮と関わりの深い神様を祀る格の高いお宮です。[皇大神宮10所/豊受大神宮4所]
摂社
延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)(927年)』に記されている神社である。[皇大神宮27社/豊受大神宮16社]
末社
『延暦儀式帳(804年)』に記されている神社で、千年以上の歴史があります。[皇大神宮16社/豊受大神宮8社]
所管社
井戸や酒、米、塩、麻、絹など衣食住をつかさどる神々が多く祀られ、神宮御料や祭典に関わる神社です。[皇大神宮30社/豊受大神宮4社/瀧原宮3社/伊雑宮5社]

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